プロトコール班では、各種プロトコールやシナリオトレーニングの作成、救急業務で必要とするマニュアルの作成を担当します。
傷病者に対して必要な処置を迅速かつ確実に実行する為の手順などを定めたものを言います。救急隊におけるプロトコールとは、傷病者に対して行う観察・処置などの手順を文書化したもので、現場活動の基準となるものです。
救急隊員が救急現場において、適切に心肺蘇生法(一次救命処置=BLS)を行うための基準です。
救急救命士が救急現場や救急車内において、心肺停止前の重度傷病者や心肺機能が停止した傷病者に対して、点滴(静脈路確保)、薬剤投与や器具を用いた気道確保等の医療行為を行うための基準です。
心肺停止傷病者以外の様々な意識障害を呈する傷病者に対し、救急要請の受信時から適切な対応を行うための基準です。
脳卒中の傷病者は発症後少しでも早く、適切な医療機関において治療が開始されれば、後遺症を減らし救命率も向上することが期待されています。そのため救急隊が「脳卒中の可能性の兆候」を現場で迅速に発見し適切な処置を行うための基準です。
交通事故、転落等様々な種類の怪我への観察・処置方法を定めた基準です。このプロトコールは病院収容前から病院収容後まで一貫した思想のもと「防ぎえた外傷死」を撲滅させることを目的としています。
自己注射が可能なエピネフリン製剤の処方を受け、所持している傷病者が、アナフィラキシー症状を呈した際に、そのエピネフリン製剤を救急救命士が使用するための基準です。